ふぃお雑記

徒然なるふぃお

PHASE−01 「僕らは『読み』を間違える」 水鏡月 聖

 こんにちは、ふぃおです。

 第一回の読書感想は、

僕らは『読み』を間違える」(著:水鏡月 聖)(Illustration:ぽりごん。)(角川スニーカー文庫)

を紹介していきます。

 こちらは、第27回スニーカー大賞《銀賞》受賞作です。受賞作の中では、1番気になっていた作品!!あらすじとタイトルで一気に惹き込まれてしまいました。

 
f:id:Fiocina_X42S:20221218232829j:image

 あらすじ

学生という生き物は、日々「わからないこと」の答えを探している。
明日のテストの解答、クラス内の評判、好きなあの子が好きな人。
かく言う僕・竹久優真も、とある問いに直面していた。
消しゴムに書かれていた『あなたのことが好きです』について。
それは憧れの文学少女・若宮雅との両想いを確信した証拠であり、しかしその恋は玉砕に終わった。
つまり他の誰かが?
高校に入学した春、その“勘違い”は動き出す。
「ちょうどいいところにいた。ちょっと困っていたとこなんだよ」
太陽少女・宗像瀬奈が拾い集めてくる学園の小さな謎たち――
それらは、いくつもの恋路が絡みあう事件《ミステリー》だったんだ。

"角川スニーカー文庫のHPより引用"

 

 恋と青春、そしてミステリー

 ……ミステリー? そうなんです。ミステリーと青春群像劇が織りなすハーモニー。読んでいてとても不思議な感覚でした。

 拗らせ捻くれ読書オタクな主人公の竹久優真くん。序盤は国内外の文学作品とその作者の考察や推理とともに過去の失恋を振り返っていきます。優真くんの地の文のクセの強さに驚きます。学園の謎と登場人物たちの関係を紐解いていく中盤以降は圧巻の一言です。特に、登場人物たちの恋愛模様はすべてが絡みに絡みついていて、世間の狭さとビターでほろ苦いテイストを味わえます。

 表紙の爽やかさとは裏腹に、心を刺すような描写が多々あり、読んでる最中に瀕死が止まりませんでした。げんきのかたまりのストックがもう有りません。どうしましょう。

 主人公の優真くんは失恋をゴリゴリに引きずっています。第一志望の高校に落ちてしまう程です。ただ告白してただ振られただけなら…って思います。

 好きだと思ったキャラは、笹葉更紗ちゃんと鳩山遥斗くん、彼らの描写には是非注目して読んでいただきたいです。

 

 まとめ

 この作品は、捻くれ少年を中心とした青春群像劇が読みたい方におすすめです!ミステリー要素も絡まって濃厚な作品です!

2月に2巻の発売も決定しており、作者の水鏡月先生のカクヨムでは1.5巻とも言える物語が公開されています。個人的に彼らの物語はもっともっと読んでいきたいです!気になった方は是非ともチェックしてください!

 既読の方も、2週目3周目の味わいはまた違ったものになると思います!

 

 第一回の記事、いかがだったでしょうか?文章の構成などわからなく難しい部分も多かったですが、この記事をきっかけに、作品を購入するきっかけになったり、読了後の方々の感想と共鳴できたらなぁと思います。日々精進日進月歩です。

 それでは次の記事でお会いしましょう。

 

↓今回紹介した作品はコチラ!

"表紙の画像は版元ドットコム様よりお借りしています"

 

 僕らは『読み』を間違える(角川スニーカー文庫) - ライトノベル(ラノベ)│電子書籍無料試し読み・まとめ買いならBOOK☆WALKER