PHESE-04「中野森高校文芸部のホームズ&ワトソン」 波戸彼方
こんにちは、ふぃおです。気がついたら大晦日の夜になってました。ドウシテ…
第4回の読書感想は、
「中野森高校文芸部のホームズ&ワトソン」(著:波戸彼方)(Illustration:椎名くろ)(星海社 e-FICTIONS)
を紹介していきます。
人生初の新文芸作品!!そんな大事な一冊を選ぶきっかけとなったのは、やはり椎名くろ先生のイラストです!ラノベ読みとして活動を始めてから一番好きになった絵師さんで、ライトノベルの担当作は全て購入&読了済だったので、今回思い切って、新文芸の担当作を手に取りました!絵師推しするほど、2022年は椎名くろ先生Yearでしたね。このイラストレーターがすごい!ふぃお部門、堂々たる1位です。
あらすじ
ある日の放課後、中野森高校文芸部に突然の来訪者が。
「私、ミステリーを書く人を探しているんです」
そう言って、彼女・曲直瀬彰はミステリ作家志望の藤堂基子を助手に任命。
あげく中野森高校のシャーロック・ホームズになると宣言する。
(けれどコナン・ドイルを読んでないらしい!)
困惑する基子……だけどもし、本当に名探偵が存在するとしたら?
運良く隣の漫画研究部でノートの紛失事件が発生。
基子は仄かな期待を胸に、事件現場へ向かった彰を追いかけた。
ガール・ミーツ・ガール、絡まる学園ミステリ
作品の構成としては、大きな流れはあるものの一章一話構成。難しい雰囲気と思いきや、第一章のテーマが、まさかの推しカプ論議!?とっつきやすいな!!
主人公の藤堂基子ちゃんは、ミステリ作家志望。そんな彼女のもとに現れたヒロインの曲直瀬彰ちゃんは「名探偵におれはなる!ドン」と言い放ちます。しかしコナン・ドイルの知識すら怪しい状態で言っちゃうものですから、基子ちゃんからの印象は最悪です。どうして、現代日本の女子高生が"名探偵"になりたいのか気になります。事件を追っていくなかで、基子と彰の関係がどう変化していくかも注目ポイントです。昔から、名探偵の横には最高の助手(バディ)がつきものですからね!乞うご期待!
作中で取り扱う謎も先述の推しカプ論議のような微笑ましいものから、少しシリアスな内容までと幅広く楽しめました。やはりミステリ小説の醍醐味といえば、読み進めながら、作中の謎を一緒に考察していく没入感もしっかり堪能できました!
読んでて驚いたのは、作中の挿絵が全てカラーイラストだったことです。そんな!イラストきっかけで購入した私のような人類が大喜びじゃないですか!?ありがとうございます。ありがとうございます(昇天)
まとめ
この作品は、可愛い女の子たちが学園の謎を解き明かしていく姿を読んでみたい方、ミステリ小説が好きな方におすすめです!ミステリの読み応えはもちろん、主人公の基子ちゃんの彰ちゃんに対する接し方も好きな人にはぶっ刺さる内容となっております!
そして、私のような椎名くろ先生のイラストに魅了されている方で、普段新文芸読まないよ〜って方、安心してください。濃厚なミステリと美麗なイラストがあなたを待っています。もしも読んでいただけたなら、そのときは硬い握手を交わしましょう。絶対に後悔させません。
というわけで、2022年の投稿は以上となります!4作?少ないなあ!?2023年はこの勢いのまま継続できたらなと思います。読むジャンルも広げたいですね!今回の作品をきっかけに新文芸作品ももっと漁ってみたいと思いました!初めて読む新文芸作品、かつ2022年最後の読書がこの作品で良かったです。
次の投稿は年明け以降、読み終わって感想を温めてるシリーズがあるのでそちらを紹介できたらなと思います。
では、次の記事でお会いしましょう。良いお年を!
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↓今回紹介した作品はコチラ!
タイトル:中野森高校文芸部のホームズ&ワトソン
著者:波戸彼方
レーベル:星海社 e-FICTIONS
ISBN:978-4-06-526146-0
"表紙の画像は版元ドットコム様よりお借りしています"
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